[メモ] 夜版

NECエレクトロニクス,自動車など向け8ビットシングルチップマイコンをサンプル出荷
http://at.nikkeibp.co.jp/members/AT/ATNEWS/20040422/7/
 NECエレクトロニクスは,ピン数を低減した8ビットシングルチップマイコン「78K0S/Kx1+シリーズ」を開発し,20ピン製品2品種のサンプル出荷を開始したと発表した。新製品は,主に自動車,産業機器,照明,センサなどの応用分野向けで,ピン数を減らして小型パッケージ化し,単一電源のフラッシュメモリを搭載した。ユーザーはシステム構築を効率化でき,柔軟なソフトウエアの設計ができるという。
 サンプル価格は,内蔵メモリの容量により異なり,2KバイトのフラッシュROMを搭載した「μPD78F9221」が1個250円,4KバイトのフラッシュROMを搭載した「μPD78F9212」が1個275円。2004年10月以降に量産を始め,2品種合計で月産50万個を予定している。今後,8ピン製品と16ピン製品を2004年10月に,30ピン製品を2005年2月にサンプルを出荷する予定。サンプル価格は,8ピン製品が 163〜200円,16ピン製品が188〜225円,30ピン製品が300〜350円。
 汎用のシングルチップマイコンはシステムの複雑化により,外部とのインタフェースのため端子数が増加し,よりシステム構築が複雑になる傾向がある。さらに価格が上昇するため,マイコンのピン数の低減が必要だった。
 78K0S/Kx1+シリーズは,外部の発振器やリセット回路に接続する必要がなく,電源端子以外の全ポートを入出力端子として利用できる。
 米Silicon Storage Technology社「SuperFlash」を採用した単一電源のフラッシュメモリは,装置に実装後でもプログラムの書き換えが可能で,仕様変更や不具合が発生した場合のソフトウエアの変更や,ソフトウエア変更による機種展開が容易になる。ユーザープログラムによる書き換えも可能で,内蔵フラッシュメモリをEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)のように使用する「EEPROMエミュレーション」を実現できる。外部にEEPROMを接続することなく,データの保持,書き換えができるため,装置のコストダウンと省スペース化できる。