火曜日

精神障害時の工事契約は無効、静岡地裁が判決
精神状態に障害があるときに結ばれた工事契約は無効として、2003年に死亡したA氏(当時68歳)の遺族がリフォーム会社に工事代金の返還などを求めていた訴訟で、静岡地裁はリフォーム会社に約1800万円を支払うよう命じた。

判決文によると、訴えられたのは三共トータル(横浜市)。静岡県内の木造2階建て住宅に一人で住んでいたA氏と、96年から97年にかけて、補強工事や調湿剤の設置など総額約1700万円の工事契約を結んだ。だが、A氏は65年ごろから精神に障害が認められており、工事契約時にも精神分裂病を患っていた。

判決では、工事を勧めた三共トータルの担当者が「A氏は通常人より理解力や判断力が劣っていることや、何らかの精神病に罹患している可能性があることを薄々認識していた」と判断。訪問販売法の省令7条2号が定める禁止行為「老人その他の判断力の不足に乗じ、契約を締結させること」に該当するとした。

ビジネス・パーソンのためのコンプライアンス入門 第5回〜契約トラブルを防ぐには
Q:かつて契約書をキチンと作成して調印している取引先から突然注文キャンセルの連絡を貰ったことがあります。当方にはなんら問題はなかったと思うのですが、取引先のことでもあり、キャンセル扱いで処理したものの釈然としませんでした。今後のこともあります。また契約は種々の理由でその効力を失うことがあるとも聞いております。転ばぬ先の杖、どういうことに気をつければいいか、効力を失う場合と対応策などの注意点を教えてください。


A:お尋ねは契約の効力の瑕疵(かし)の問題です。瑕疵という言葉、一般的には契約目的物の欠陥やキズのことをいうのですが、契約の意思表示のキズなどにも使用されます。ここは後者です。順に見ていきましょう。

深澤直人氏の手にかかるとブリックパックは“バナナ”になる
 プロトタイプであることは分かっている。それでも、製品化の予定を聞かずにいられなかった。

 4月15日から17日まで東京・港区で開催されたTAKEO PAPER SHOW 2004“HAPTIC”(大阪では5月19日、20日に開催した)。会場に一風変わったジュースのブリックパックが展示されていた。「ジュースの皮」と名付けられたその品は、ブリックパックがバナナ、キウイ、イチゴ、豆腐などのテクスチャーをそのまま着込んだような佇まい。解説用ボードにあるテクスチャーのサンプルには、多くの人がその触感を確かめようと、手を伸ばしていた。


PDP訴訟が解決へ,富士通とSamsung SDI社が和解

 富士通と韓国Samsung SDI社は,富士通保有するPDP関連の特許を巡って日米で繰り広げていた係争について,2004年6月7日に和解することに合意した(発表資料)。これにより,両社は日米で起こしていたPDP関連のすべての訴訟を取り下げる。加えて,富士通Samsung SDI社製PDPの日本国内への輸入差し止めの申し立ても件を取り下げる。富士通は輸入差し止め申し立てについて本日(6月7日),それ以外については6 月8日以降取り下げる。Samsung SDI社については「できるだけ早急に取り下げる」(日本サムスン戦略企画室)という。両社は「紛争を早期に解決できたことを,歓迎いたします」とのコメントを発表した。和解内容の詳細については未公表である。

東芝が斜め配線LSIの製品設計を完了、11月にサンプル出荷

DPE店のデジカメプリントは高品質?
最近、写真(DPE)店で「デジカメプリント」と書かれた看板を見かけます。画質を重視するなら、自宅のインクジェットプリンターと比べてどちらが高品質なのでしょうか。

トヨタ,中国に高級車ブランド「レクサス」の専売店を設立
 トヨタ自動車は,中国に高級車ブランド「レクサス」の専売店を2004年内に設立し,販売を開始すると発表した。2004年10月〜12月頃に,北京・上海・広州・深センの4都市に6店舗を設立する。2005年半ばまでに14店舗に拡大する予定。まず「LS(日本名:セルシオ)」「GS(同:アリスト)」「RX(同:ハリアー)」「IS(同:アルテッツァ」の4車種の販売を開始する。

「屋号やメニューはお好みで」、加盟店の自由度高めた新型飲食チェーン
「店名は統一しない」「メニューは各店で自由に」「本部による経営指導は無し」といった具合に、加盟店の自由度を大幅に高めた新しいタイプの飲食チェーンが最近、続々登場している。

ビジネス・カレイドスコープ 第15回〜身内も敬遠していた三菱の車
今から十数年前、通産省(現産業経済省)のキャリア官僚が、地方の大都市でそこに拠点を置く三菱系大手企業の幹部たちと会合を持った。この通産官僚は、そこは初めての勤務地であったので、一種の顔合わせのような場であった。


地元の経済情勢、産業の状況、企業活動の現状など、互いに意見を交換して会合は盛り上がった。着任早々の官僚は、それまで使っていた乗用車がくたびれてきたので、新任地で車を買い換えてもよいなと思っていた。アルコールの勢いもあった、またこの会社の幹部とも気が合った。そこで、会合の席上で三菱の乗用車を購入するつもりだと話した。


間もなく会合がお開きとなって参加者が散り始めた時、通産官僚はある一人の幹部に物陰に引きずり込まれて、ひそひそ話しでこう言われた。「三菱自動車の車を買ってはいけません。この間も、ハンドルがガタついて抜けそうな事件がありました」と。さすがにこの官僚も驚いた。三菱グループ企業の幹部から、こんな話を聞かされるとは夢想だにしなかった。身びいきはあっても、あからさまに身内の作った商品を買うなと言われれば、誰でも、一体どうなっているのか、ということになる。この当時から三菱の車は身内からも不信感を持たれていたのである。

「W-CDMA端末への搭載を狙う」富士通研究所の次世代FBARフィルタ
 FBARフィルタは小型で挿入損失が低く,かつ耐電力性が高いといった特性を備えることから,次世代のRFフィルタやデュプレクサ(分波器)の実現技術として注目を集めている。加えてSi基板上に薄膜成型技術を使って製造できることから,受動部品メーカーだけではなく,多数の半導体メーカーが開発に取り組んでいる。将来的には,RFトランシーバICとの集積化などの可能性もあり,無線回路のアーキテクチャを一層簡略化するとの期待も高い。ただし現状では生産数が少なく,SAWフィルタや誘電体フィルタに比較してコストが高いことから市場規模は限定的なものにとどまっている。

富士通研,144Gビット/秒で動作する光通信向けセレクタ回路を開発

 (1)クロック遅延回路技術:回路の種類に依存した遅延時間のバラつきを考慮し,高精度なクロック遅延回路を開発した。この回路は,データ処理回路とまったく同じ回路構成,回路ブロック数で構成されており,データとクロック信号間のタイミングをデータ・スロット(10ps)に対して10%以内の精度で合わせることが可能という。