ブックオフコーポレーションなどリサイクル書店チェーン7社で構成するリサイクルブックストア協議会は5月25日、ICタグを使った実証実験を今月27 日に実施すると発表した。ICタグを貼付した書籍を使い、万引きされた書籍のリサイクル書店への流通を防止できるかどうかを検証する。実施場所は神奈川県相模原市ブックオフ古淵駅前店。実験で使用するICタグの周波数は13.56MHzである。
 実験は書籍を買い取る場面を想定している。あらかじめ書籍に貼付したICタグには、代金支払済みか未払いかの情報を格納してある。店舗の買い取りカウンタに設置したリーダー/ライターでICタグの情報を読み取り、他の書店で代金支払済みであると判断した書籍だけを買い取る。

 Torvalds氏の提案によると,Linuxカーネルに貢献する場合,開発責任者は提供するソース・コードの説明部分の後ろに署名を入れなければならない。署名すると「Developer’s Certificate of Origin*1(以下DCO)」と呼ぶ条件に同意したとみなされる。DCOは3つの条件を含んでいて,Linuxカーネルのソース・コードに署名する開発責任者は同コードに対して,A)同コードは全部や一部は責任者が開発し,Linuxに提供する権利を持っている,もしくはB)同コードは適当なライセンス条件を備えてるコードを基に開発した,またはC)同コードはAもしくはBやCの条件を満たした他者から提供されており,署名する開発者は同コードを変更していない,ことを証明する。OSDLの発表資料によると,同団体はLinuxカーネルに提供されたソース・コードがDCOの条件に合っているかどうかを確認する。OSDL は,DCOと新プロセスをLinuxの開発者やユーザーに周知徹底するキャンペーンを行うという。

ラジオ放送向けの音声品質を確保するため、さまざまな工夫をした。現場の臨場感を伝えるために、人の声だけではなく周囲の音もクリアに伝送できるよう、音声のデータ化方式を独自開発した。また、伝送遅延を最小にするため、64kビット/秒の回線を占有する回線交換方式でFOMA網と接続し、パケットの長さも最適化した。伝送途中で音声データのパケットが破棄された場合は、前後の音声から補完して、音声の途切れが目立たないようにする機能も搭載している。

 電源回路のデジタル化とは,電源回路の出力電圧の変更や,電圧の安定化,効率の制御などをデジタル信号処理で行おうというものだ。現在の電源回路の大半は,こうした制御や処理をアナログ回路で行っている。例えばDC-DCコンバータ回路の場合,出力段のパワーMOSFETをスイッチングするPWM信号は,出力電圧を参照しながらアナログ処理で生成している。Maksimovic氏はこうした既存の電源回路の利点として,回路構成が単純で設計手法がよく知られていること,広く普及していることなどを挙げた。しかし課題として,あらかじめ設計した通りにしか電圧や電流を設定できないことや,電源ICの動作が温度変化や製造時のバラつきよって変動しやすいこと,マイクロコントローラなどと状態の情報をやりとりするにはA-D変換器やD-A変換器を用意する必要があることなどを説明した。

 電源回路のデジタル化が実際の製品において進まない理由として,コストの問題などを指摘する。デジタル化した電源回路の前段には,高性能のA-D変換器が必要になる。例えば分解能は10ビットで,変換速度は10Msps(samples per second)程度が必要だという。また安価なDSPでは,信号処理性能が不十分だという。

 想像してもらいたい。ここは一面ガラス張りのオフィスだ。どんな行動も衆目にさらされる。部屋に入るのにも空港のゲートのような金属探知器で厳重なチェックが必要。警備員によって,私物の持ち込みも,とがめられる。

 部屋に入ってからも自由はない。天井には監視カメラの眼が光る。パソコンは,業務に必要のない外部記憶装置やUSBなどの利用を制限している。パソコンのデスクトップ画面も一部始終監視され,メールやWebのアクセス・ログもすべて保管される。徹底してあなたは疑われているのだ。

 まず,現在利用されているICカードには,「耐タンパ機能」「暗証番号(PIN)によるアクセス制御」「暗号処理」「秘密鍵保護」といった,ハードウエア・トークンとしての使用に耐えるためのセキュリティ機能を備えている。さらに最近では,「マルチアプリケーション・ファイアウオール」や「セキュア・ダウンローディング」などが実装されているカードも多い。
 そして,JICSAP2.0に準拠したICカードでは,「セキュアメッセージング」と「セキュリティ関連コマンド」が実装および強化されている。

 今後,いろいろなモノに貼り付けられるようになると見られている無線ICタグRFIDタグ)はどこまで読めるのか――。筆者は日経バイトの記事を執筆するなかで,無線ICタグを身近なモノに貼り付けたときの読み取り性能を調べる機会を得た。無線ICタグは,紙や革,布,木を通してどれだけ読めるのか。ノートパソコンや携帯型CDプレーヤ,ビール缶,ペットボトル,大根,人の手に貼り付けるとどうなるか。身の回りのモノに無線ICタグを付けたときにどれだけ使えるのか,その性能を明らかにするのが目的だ。

 読み取りが難しいと予想していたのは,金属または水分を含むモノにタグを貼り付けたときだった。無線ICタグは一般に金属と水分に弱いと言われる。実験では,タグの基本的な性能も調べたが,タグを金属板にぴったりと貼り付けると全く読み取れなくなる。水分の影響は無線ICタグが使う無線周波数によって異なるが,まったく読めなくなったり最大通信距離が1/5になったりする。

 実際に金属や水分を含む対象物に貼り付けてみると,確かに読み取り性能が落ちることが多かった。そのなかで意外な結果が得られた3種類のパターンについて,今回は紹介しよう。硬貨という金属が入った財布に入れたとき,アルミ箔を貼ったカバンに入れたとき,ペットボトルといった水分を含むモノに貼り付けたときの三つである。