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トヨタ自動車が「FlexRay Consortium」に加盟

 トヨタ自動車が車内LANインタフェース規格「FlexRay」の推進団体「FlexRay Consortium」に加盟したことが明らかになった。日経エレクトロニクスが2003年10月29日〜30日に開催したセミナー「第5回 自動車LANセミナー」に参加した同団体の関係者によると「2週間ほど前に加盟したばかり」という。なお,トヨタ自動車は同団体に加盟したことを公式には発表していない。

 FlexRayはステアリングやブレーキなどを電気的に制御する,いわゆるX-by-Wire向けの車内LANインタフェース規格である。データ伝送速度は10Mビット/秒。同団体は2000年にドイツのBMW社やDaimlerChrysler社,Bosch社などが設立し,現在,50社程度の自動車メーカーや自動車関連メーカーが加盟している。

 今回,トヨタは設立メンバーで構成する「コア・メンバー」に続く位置付けの「プレミアム・アソシエート・メンバー」として加わった。FlexRayに対抗する規格として「TTP/C」があるが,「トヨタがFlexRayの本格採用に動くのは間違いない」(業界関係者)とみられている。

 なお,米Motorola社が「1〜2週間内に業界初のFlexRay対応制御チップのサンプル出荷を開始する」(同社)ことを明らかにした。近々,FlexRayを採用した実車が登場しそうだ。(田野倉 保雄)